2009年度 第1回講演会
「感性からデザインへ」


日本人間工学会感性情報処理・官能評価部会では、"感性"と"デザイン"をキーワードとして学術講演会を開催いたします。
どなたでも自由に参加できますので、お誘い合わせの上、直接会場までお越しください。

日時: 2009年10月31日(土) 14:00〜17:00
場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 6号館101室
 (〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1)
 交通:京王相模原線「南大沢」駅徒歩5分
キャンパスへのアクセス  キャンパス内の配置図
テーマ: 『感性からデザインへ』
 "感性"が工学における一つの重要なキーワードとなってきた。"感性"とは、"直感"、"ひらめき"、"嗜好"、"創造"の源であり、そのアプローチとして は感性評価、感性計測などが展開されている。また、デザインの創造にはデザイナーの優れた"感性"が必要であると同時に、日常生活の中でそれを用いるユーザの "感性"に直接伝わることが重要である。 今回は、人間活動のなかの"感性"から、デザインを紡ぎ出していらっしゃるお二人の先生方にご講演して頂きます。
プログラム:
『八王子の地域教育をデザインする』
 工藤 芳彰(拓殖大学工学部工業デザイン学科)
近年、地域社会の崩壊によって生じたさまざまの社会問題を背景として、新たな地域コミュニティのあり方が模索されている。そして、そのような活動が地域に定着 するためには、次代を担う若年層の育成と、そのための地域教育の整備が不可欠である。地域教育は、地域の自然や人々、文化文物(地域資源)を知ることから始ま る。そして、学びは能動的なほどよい。しかし、若年層の多くはグローバライズされた情報社会に暮らし、生活経験も浅く、地域資源を能動的に学ぼうとする意欲が 低い。よって、学びの契機となる仕掛けが必要である。今回、その仕掛けづくりの試みを紹介する。
『操作のためのデザイン、感性を知るためのデザイン』
 岡崎 章(拓殖大学工学部工業デザイン学科)         
感性操作とは、デザイン要素やその組み合わせによって人の心を動かすことである。人の心を動かすとは、人が感じる安心感、満足感、恐怖感などを操ることであ る。操るとは語弊があると感じるかもしれないが、看護医療現場では迅速に効率よく子どもの心に対応する必要があるという現実を見すえた表現である。 一方、その感性を知るには、直感的に概念モデルを構造化して可視化するためのインタフェースデザインの考え方がヒントをくれる。例えば、看護医療現場では、痛 みのレベルとその種類の伝達と認知が可能となる。また、人事評価や製品評価にも利用できる。 チャイルドライフ・デザインという新たな概念の基に展開しているツールの開発を例に解説する。
主催: 日本人間工学会 感性情報処理・官能評価部会、日本知能情報ファジィ学会 関東支部
参加費: 無料 (直接会場までお越しください。)
問合せ先: 日本人間工学会 感性情報処理・官能評価部会
    市原 茂 ichihara@tmu.ac.jp (@を半角に直してお送りください)

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