文献案内

日本人間工学会誌
【総説】 セマンティツク・ディファレンシャル法(SD法)の可能性と今後の課題
市原 茂, 人間工学 Vol.45, No.5, 263-269, 2009. ;
SD法が利用されている領域について概観し、さらにSD法と共感覚性、感性情報の統合、異文化間比較、個人差など、最近の研究状況を紹介する中で、SD法の可能性と今後の課題について考察しています。
【総説】 心を測る手法の新たな展開
山下利之, 人間工学 Vol.49, No.3, 106-114, 2013. ;
SD法が様々な領域で使用される中で行なわれてきた拡張、潜在的な自己概念を測定する潜在連合テスト(IAT)の展開、実用場面で簡便に測定するツールの開発に焦点を当て、心を測る手法について議論しています。
書籍
『センソリ−・エバリュエ−ション 〜官能検査へのいざない〜』
増山英太郎・小林茂雄【著】, 垣内出版, 1989. ;
著者の増山先生は、この部会の初代部会長。また、小林先生には2004年1月24日にご講演いただきました。
『印象測定の心理学 〜感性を考える〜』
神宮英夫【著】, 川島書店, 1996. ;
この部会の前身「感性・官能評価部会」の幹事だった神宮先生の著書。当時、部会で活発に議論していただいた内容が反映されています。
『快適さを測る 〜その心理・行動・生理的影響の評価〜』
鈴木浩明【著】, 日本出版サービス, 1999. ;
快適性の測定・評価について、多面的な視点から整理・解説しています。2006年12月16日の講演会では、さらに新しい事例をご紹介いただきました。
『心理学研究法 〜データ収集・分析から論文作成まで〜』
大山正・岩脇三良・宮埜壽夫【著】, サイエンス社, 2005. ;
大山先生には、部会初期の頃からご講演等で協力いただいています。心理学的研究の初歩から学びたい人にもおすすめの一冊です。
『だまされる脳 〜バーチャルリアリティと知覚心理学入門〜』(講談社ブルーバックス)
日本バーチャルリアリティ学会VR心理学研究委員会【編】, 講談社, 2006. ;
脳で行われている情報処理を逆手にとったバーチャルリアリティについて、知覚心理学により解説。当部会のメンバーでもあり、2010年9月25日に講演いただいた茅原拓朗先生も執筆されています。
『感覚知覚心理学』(朝倉心理学講座6)
菊地正【編著】, 朝倉書店, 2008. ;
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、運動知覚などの感覚知覚の基本的知識から、感性工学や知覚機能障害までを解説。元部会長の市原茂先生も執筆されています。
『身体運動学 〜知覚・認知からのメッセージ』
樋口貴広・森岡 周【著】, 三輪書店, 2008. ;
知覚・認知機能が身体運動に対してどのように貢献しているかを解説しています。樋口先生には2012年12月2日開催の関東支部大会企画セッションにてご講演いただきました。
『知覚を測る 〜実験データで語る視覚心理学〜』
大山 正【著】, 誠信書房, 2010. ;
2005年10月22日のご講演の続きを聴きたい方におすすめ。主観的側面が強い感覚・知覚を、いかにして客観的に捉え量的に表現するか。多くの実験研究により、具体的に解説されています。
『心理統計法』
大澤光・神宮英夫【編著】, 放送大学教育振興会, 2011. ;
感性の測定の基礎となる心理統計法について、その基礎と展開を解説。2人の編著者は、それぞれ「印象の工学」(大澤)や「感動デザイン工学」(神宮)の第一人者。
『感動と商品開発の心理学』(朝倉実践心理学講座10)
神宮英夫【編著】, 朝倉書店, 2011. ;
感情や情緒の側面からの商品開発アプローチについて、15人の執筆者により様々な話題が取り上げられています。ものの品質構成そのもので感動を与えるにはどうすればよいかを研究の視座にしているところに特徴があります。
『心理学研究法 4 〜発達〜』
山口真美・金沢創【編著】, 誠信書房, 2011. ;
基本的な知覚の初期発達から、言語獲得、空間認知等の実験法を駆使した発達研究を網羅。山口先生や研究室メンバーの方には、ご講演や共同イベントで何度もご協力いただいています。
『官能評価の理論と方法 〜現場で使う官能評価分析〜』
井上裕光【著】, 日科技連出版社, 2012. ;
この部会の前身「感性・官能評価部会」の幹事だった井上先生の著書。官能評価を現場でどう位置付けるべきかを主眼において、目的にあった評価方法の選び方や使い方について、原理原則を中心に解説されています。

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