2014年度 第2回講演会 「知覚と行為:その機能的特徴を探る新たなアプローチ」 |
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講演 | ||||
1) 石橋 良太 (首都大学東京) | ||||
「知覚と運動に影響を及ぼす工学的要因の考察―日常動作から和の所作まで―」 | ||||
ヒトは四肢を巧みに用いて高度な運動を生成する。ただし、その解析と工学的活用に際しては幾つかの課題もある。今回は、科学的観点から蓄積された知見を拡張したものと、工学的観点からの計測自動制御法やロボティクス・メカトロニクス的な手法とを統合して考え、ヒトの知覚と運動機能とを概観する方法を考察する。対象運動は、単純動作を規範に原理構成し、合理性と効率性を具備した動作と知られる“和の所作” 、殊に柔道、茶道の所作を題材に展望を述べる。 |
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2) 今中 國泰 (首都大学東京) | ||||
「無意識的知覚の運動反応促進効果とスポーツにおける有用性」 | ||||
人の精神活動(情報収集、学習、思考など)では、その過程の多くが実行者自身の意識に上ることなく無意識下で進行する。これは運動やスポーツにおいても顕著にみられる特性である。本講演では、単純な運動反応の点から(1)逆向マスキング・閾下刺激による運動反応の促進、(2)背景刺激による“運動速度の感染”をとりあげ、スポーツの点からは(3)ゴルフ・パッティング練習における閾下フィードバックによる運動学習の促進、(4)サッカー・ペナルティーキックにおける広域スペースへのキック傾向とその無意識性の知見を紹介し、運動行動における無意識的知覚の運動反応促進効果やスポーツにおける有用性に言及する。 |
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司会 |
石原 正規 (首都大学東京) |
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日時 |
2015年3月17日(火) 14:00〜17:00 | |||
場所 |
首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス | |||
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